「うちの子、基本問題はできるんですけど、応用問題になると全然ダメなんです…」

保護者の方とお話していると、本当によくこのようなご相談を受けます。塾のテキストを開けば、基本、応用、発展と難易度が分かれているのが一般的ですよね。

しかし、ちょっと立ち止まって考えてみてください。その「基本問題」、本当の意味で理解できていると言えるでしょうか?

「数字の入れ替え」で満足していませんか?

基本問題の多くは、授業で習った例題の数字を変えただけのもの。まるで、数字が変わった「計算問題」のようです。

算数が苦手な子は、ここで思考停止してしまいがちです。先生がやった通りに数字を入れ替えて式を作り、答えが出れば「できた」と安心してしまいます。親御さんも、お子さんのノートを見て答えが合っていれば「理解できている」と勘違いしてしまう。

しかし、こんなやり方では、次のページにある応用問題が解けなくて当然です。問題を読んでも何をしていいか分からず、ただ時間だけが過ぎて「分からない」で終わってしまう。それは、何も考えていないからです。

つまり、これは「基本問題ならできる」というレベルに達していない証拠なのです。

なぜこの図を描いたのか?なぜこの式が出てくるのか?なぜここで公式が使えるのか?

こういった「なぜ?」という根本的な部分を思考停止したまま進んでしまった結果が、応用問題につまづく原因なのです。低学年で習う計算のやり方一つにしても、その仕組みを深く理解しようとせず、「道具」として使えればいいという表面的な理解だけでは、応用問題に対応できる思考力は育ちません。

応用問題は「組み合わせ」と「視点の転換」

応用問題は、基本問題を少し複雑にしたもの、いくつかのステップを組み合わせないと答えにたどり着けないもの、問題の語順を入れ替えたり、今までとは違う視点から問題を捉え直す必要があるものなど、様々な形をしています。発展問題は、その考え方をさらに深く掘り下げて使う問題です。

算数が苦手な子、特に応用問題ができない子ができていない子は次の3点に留意しましょう。
㋐ 一つ一つの条件を丁寧に読み取る
㋑ その条件を式や図、表などを使って自分の力で整理する
㋒ そうやって書き出したものをじっくり見て考える
こういった練習が、普段から圧倒的に不足しています。

「言われた通り」から「自分で考える」へ

応用問題、そして発展問題が解けるようになるためには、日々の基本問題への取り組み方を見直すこと。

ただ言われた通りに数字を入れ替えて計算するのではなく、

  • 問題を丁寧に読み、何が問われているのか、どんな条件が与えられているのかをしっかりと把握する。
  • 拾い上げた条件を、ノートや紙に書き出したり、表にまとめたり、式にしてみたりする。 (最初から完璧な形でなくても構いません。まずはやってみることが大切です。)
  • 自分が書いたもの(図、表、式など)をじっくりと見て、「ここから何がわかるか?」「次に何をすればいいか?」と考えを深めていく。

このような「自分で考え、手を動かす」というプロセスを、基本問題に取り組む段階から意識してほしいのです。

もちろん、数字を入れ替えて公式を使うような単純な練習も基礎として必要です。しかし、そういった問題がスムーズに解けるようになったら、ほんの少しだけレベルを上げた問題から、上記の「読み取る→整理する→考える」というステップを意識して取り組んでみましょう。

図形問題は「自分で描く」ことから始めよう

図形問題であれば、問題文の条件に合わせて自分で図を正確に描く練習を取り入れてください。

  • どんな図形が出てくるのか?
  • 辺の長さや角度にはどんな条件があるのか?
  • 問題で問われているのは何か?

これらの情報を整理しながら自分で図を描くことで、図形に対する理解が深まり、問題を解くための糸口が見つけやすくなります。最初は時間がかかるかもしれませんが、根気強く続けることで、図形をイメージする力、そしてそれを問題解決に活かす力が養われます。

「なぜ?」を大切にする学びを

応用問題に対応できる力をつけるために最も大切なことは、「なぜそうなるのか?」という疑問を持つこと、そしてその疑問を解決しようと自分で考えることです。

親御さんは、お子さんが基本問題を解いているときから、「なぜこの図を描いたの?」「なぜこの式になったの?」と問いかけ、お子さんの思考のプロセスを大切にしてあげてください。すぐに答えを教えるのではなく、お子さんが自分で考え、説明しようとする姿勢を褒めてあげることが、応用問題への挑戦意欲を高める第一歩となるでしょう。

今日から、お子さんの算数の学び方を少しだけ変えてみませんか?「言われた通り」の学習から卒業し、「自分で考え、理解する」学びへとシフトすることで、応用問題にも臆することなく立ち向かえる、真の算数力を身につけることができるはずです。

応用問題で伸び悩むお子様へ~究学が提供する「考える力」を育む学びを体験!

さて、ここまでお話してきたように、応用問題に対処できる真の算数力を育むためには、日々の学習における「考え方」の土台作りが不可欠です。

「うちの子には、どうやってこの『考える力』を身につけさせたらいいんだろう…」

そう思われた方もいらっしゃるかもしれません。

もし、お子様の算数の土台作り、そして応用問題に臆することなく挑戦できる力を着実に育てたいとお考えでしたら、ぜひ一度「究学」の学びを体験してみませんか?
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究学では、単に解法テクニックを教え込むのではなく、「なぜそうなるのか?」という本質的な理解を重視した指導を行っています。お子様一人ひとりの理解度に合わせて、じっくりと考える時間を確保し、自分の言葉で説明できるようになるまで丁寧にサポートいたします。

基本問題の段階から、図や表を用いた整理式を立てる意味の理解、そして自分の考えを発表することを大切にすることで、表面的な理解にとどまらない、深く考える力を育みます。

応用問題に対しても、「難しいからできない」と諦めるのではなく、一つ一つの条件を丁寧に分析し、既習の知識を組み合わせながら解決の糸口を見つけるためのサポート体制が整っています。

究学の学びを通して、お子様は自ら考え、困難を乗り越える喜びを体験し、算数に対する自信と意欲を高めていくことができるでしょう。

もし、お子様の将来のために、確かな算数力を育みたいとお考えでしたら、まずは究学の体験授業で、その違いを肌で感じてみてください。きっと、お子様の可能性を大きく広げる学びとの出会いになるはずです。