「難関中学合格には、やっぱり算数が最重要…」

多くの方がそう思われているかもしれません。確かに、算数の力は合否を大きく左右します。
しかし、難関中学、特に東大寺学園や大阪星光学院といったトップレベルの学校に「より確実に」合格しているのは、実は算数ができるお子さんよりも、国語力に長けたお子さんなのです。

軽視されがちな国語…でも、合否を分けるのは「読解力」

それほど重要な役割を担う国語。しかし、多くの塾では算数に重点が置かれがちで、保護者の方も「まずは算数!」と思いがちです。算数ができないと困る、お子さんのモチベーションが下がる…その気持ちは痛いほど分かります。

でも、「なんとなくできそう」と国語を軽視してしまうと、難関校合格の扉はなかなか開きません。
なぜなら、難関中学の入試問題は、高度な読解力を試すものが多く出題されるからです。

国語力向上のカギは「物語文」と「説明文」の攻略

小学生が中学受験で対応すべき文章は、大きく分けて「物語文」「随筆」「説明文」があります。(詩や短歌、俳句も出題される可能性はありますが、頻度は低いため、ここでは焦点を絞ります。)

随筆は、物語文に近いものから説明文に近いものまで内容が多岐にわたるため、まずは物語文と説明文の読解力をしっかりと身につけることが、国語力向上のための最初のステップとなります。

なぜ国語が苦手なの? 量に圧倒される前に

国語が苦手なお子さんがつまずく大きな原因の一つに、問題文の長さ、その情報量の多さがあります。「こんなに長い文章、読むだけでもう嫌だ…」と、読む前から思考停止に陥ってしまうのです。

しかし、ちょっと待ってください。普段、私たちは日本語を使って生活しているのですから、文章を読む力は本来持っているはずです。

そこで試していただきたいのが、文章をうんと短く区切って読ませるという方法です。塾の教材でも、市販の問題集でも構いません。短いユニットに分け、少しずつ読ませてあげるのです。

そして、その短いユニットの中で、難しい言葉や言い回しをチェックし、指示語や接続詞に注意しながら、その部分の内容を徹底的に把握させます。それができたら、次のユニットへ。同じように読み解かせていくのです。この段階では、設問は一旦無視して、文章の内容理解に集中しましょう。

「音読」と「黙読」で理解を深める

短いユニットごとの内容把握ができたら、次は文章全体を通しての読解です。

まず、最初から最後まで声に出して音読させます。音読することで、文章のリズムや構造を体で感じ取ることができます。次に、黙読させます。この時、ただ目で追うのではなく、再度内容をきちんとつかんでいくつもりで読ませることが重要です。

ここまでできたら、設問に挑戦しても良いですし、まだ不安があれば、設問には触れずに次の文章に進んでも構いません。

継続こそ力なり! 最低週4回、親御さんのサポートを

この方法を、最低でも週に4回、継続して行ってください。1回の作業時間の目安は1時間です。入試本番では、一つの文章と設問に約30分で対応する必要がありますが、最初は時間を気にする必要はありません。根気強く続けることで、徐々に読むスピードも理解度も上がっていきます。

そして、何よりも大切なのが、お父さんかお母さんが必ず横について、お子さんと一緒に取り組むことです。お子さんが文章を読むのをただ見ているのではなく、難しい言葉の意味を一緒に考えたり、内容について質問したりすることで、お子さんの理解はより深まります。

塾の授業が「分かる!」に変わる

この方法を実践することで、多くのお子さんが国語の力を着実に伸ばしてきました。少なくとも、これまで何となく聞いていた塾の授業のポイントが、明確に理解できるようになっていくはずです。

国語は、確かにすぐに目に見える成果が出にくい教科かもしれません。しかし、正しい方法で、ポイントを押さえた指導を受ければ、必ず得点力は向上します。

ぜひ一度、この「短く区切って読む」「音読と黙読を繰り返す」という方法を試してみてください。難関中学合格への道のりが、きっとこれまでよりも鮮明に見えてくるはずです。

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