「なんでうちの子は、好きなことしかやらないの!?」

男の子をお持ちのお母さんなら、一度はそう叫びたくなったことがあるのではないでしょうか。
特に、算数やパズルには目を輝かせるのに、国語の宿題は全く手につかない… そんなアンバランスさに頭を悩ませている方もいるかもしれません。

実はこれ、「男の子脳」の特性が大きく影響している可能性があるんです。

男の子は一点集中型!? 同時進行が苦手な生き物

ダイヤモンドオンラインの記事にもあるように、多くの男の子は、女の子のように色々なことを同時にこなすのが苦手な傾向があります。興味のあることには驚くほどの集中力を発揮する一方、そうでないことには全く見向きもしない… まさに我が家の長男もそうでした(苦笑)。

小学4年生から進学塾に通わせましたが、好きなこと以外へのモチベーションは皆無。宿題は「やったふり」ばかりで、詳しくチェックすれば未着手の山。親がいないのを良いことにゲーム三昧、勉強机には隠しマンガ…。

「一体、何を考えているの!?」と妻は毎日嘆いていました。

かと思えば、大好きな社会の宿題には異様なまでの情熱を注ぎ込み、「そこまで調べなくても…」というレベルで完璧に仕上げてくる。

まさかの展開! 好きなことが才能開花の起爆剤に

6年生になる少し前、「山川の日本史研究が欲しい」と息子に思いがけずお願いされました。高校生が使うような分厚い参考書です。私が大学受験で使っていたという話を覚えていたのでしょう。

親バカながら、これを機に勉強に身が入ってくれるかも、と淡い期待を抱き、「算数も手を抜かないこと」を条件に買い与えました。

するとどうでしょう。社会、特に日本史に関しては、大学受験生顔負けの知識を身につけ、明治以降が特にお気に入りで、寝食を忘れるぐらい没頭していました。

しかし、問題の算数は相変わらず…。あれほど約束したのに、好きな単元以外は形式だけ。

結局、本気になるまで放置するしかありませんでした(妻はもう「付き合いきれない」と半分あきらめていました)。

そして迎えた受験直前。入試まであと1か月というタイミングでした。ようやく息子の中でスイッチが入ったのか、目の色を変えて取り組み始め、驚くことに、最難関校の何校かに合格をいただきました。

叱られても塾に通い続けたこと、嫌々ながらも机に向かう時間を作ったことで、最低限なベースはできていたのかもしれません。

ただ、私は息子が合格をいただいた難関校に進学しても、それまでの勉強法では遅かれ早かれ行き詰まるだろうと感じていました。姉が通っていた学校に進学させたのは、そのためです。

中学入学後も変わらない「好き嫌い」至上主義

中学に入っても、息子のスタンスは変わりませんでした。
好きなことには真剣に取り組むものの、そうでない科目は手を抜きまくる。
3年間、成績は下から数えた方が早いというとんでもない状況でした。大学受験なんて夢のまた夢…。

男の子は、ある程度年齢を重ねれば自分の立ち位置を理解してくるものですが、息子の場合、「お尻に火がつかないと」本気になれないタイプ。
中学2年の終わり頃、ついに「何とかなる」が「もうどうにもならない」という自覚に変わったようです。
数学の順位は学年最下位レベル。ようやく「やってこなかった自分が悪い」と痛感したようですが、同時に大きな挫折感を味わったのでしょう。

トライ&エラーは重要。でも、まずは「好き」を伸ばすのが近道?

「自分で決めたことをさせ、積極的にトライ&エラーをさせた方がいい」

これは正論だと思います。
しかし、息子の場合は、トライすらまともにせず、エラーばかり重ねたような…。

中学受験で息子が合格した学校に不合格になった同級生や、進学した中学に追加合格で入学してきた同級生に全く歯が立たない現実にようやく気づいたのでしょう。
もともと「痛いこと」と「格好悪いところを人に見せること」が大嫌いな性格。
これ以上に格好悪いことはありません。少しはやらなければ、と意識し始めたようでした。

しかし、長年の怠慢は簡単に解消されるはずもなく、甘い性格も手伝って、成績は一進一退。
高校に入った当初は平均的なレベルをうろうろしていました。

ところが、高校で出会った担任の先生、そして高2で通った塾の数学の先生のおかげで、彼は自分の目標を見つけ、最難関大学に挑戦できるまでに成績を上げたのです。まさに、男の子の持つ瞬発力が良い方向に発揮された例と言えるでしょう。

もちろん、これほど極端なケースばかりではありませんが、多かれ少なかれ男の子には、好きなことにはとことん熱中するけれど、そうでないことには無関心という一面があるようです。親の言うことには耳を貸さず、お母さんとの果てしない戦いが勃発する… よく聞く話ですよね。

親の言葉はスルー? 信頼できる第三者の力を借りよう

そのような時の対処法として最も有効なのは、本人が信頼し、尊敬する第三者に話を聞いてもらうことです。

愚息にとっては、高校の担任の先生の存在が絶大な影響力を持っていました。親が千の言葉を費やすよりも、担任の先生や塾の先生の一言の方が心に響いたようです。

また、普段お母さんと過ごす時間が多い男の子の場合は、お父さんと「腹を割って話す」機会を持つことも、新たな刺激になるかもしれません。

いずれにせよ、お母さんが主な役割を担うことが多い場合、わが子の性格、そして男の子特有の考え方をしっかり理解しておくことが大切です。「異星人」を相手にしている、くらいの認識を持って、時には放置しながら、でも温かく見守ってあげましょう。

究学からのご提案:男の子の「好き」を学びのエンジンに!

男の子の学習には、彼らの脳の特性に合わせたアプローチが重要です。
無理やり嫌いなことをさせるのではなく、好きなこと、興味のあることを入り口に、学びへの好奇心を 呼び覚ます のが 効果的 かもしれません。

究学では、お子様一人ひとりの興味関心に寄り添い、「好き」を「学びたい!」という意欲に変える独自の指導法を展開しています。もし、お子様の学習方法にお悩みでしたら、ぜひ一度、究学の無料体験をご検討ください。男の子の秘めたる可能性を、私たちと一緒に開花させましょう。