親は子供の宿題をどこまで教えたらいいのですか?
子どもの塾の宿題、親は教える?教えない?
進学塾に通うと、毎回宿題が出ます。学校の宿題もありますが、塾の宿題は量が多く、かなり難しいことが多いです。これをきちんとこなそうと思ったら、寝る時間を惜しんでやらなければ間に合わなくなることもあります。というか、それが普通になっているご家庭も多々ありますよね。
そして中には、子ども自身の力だけではどうしようもないような難しい問題が出ることもあります。
こんなとき、みなさんはわが子に教えるでしょうか?それとも見守るだけでしょうか?
ところで、皆さんは塾でどんな授業が行われ、どのように宿題が出されるか考えたことはありますか?
例えば、算数の授業。
大手の進学塾の例ですが、まず例題を教え、詳しく解説します。授業時間内でその類題を解く練習をし、時間があればテキストの基本問題や応用問題に取り組むこともあります。そして残った基本問題や応用問題が宿題になります。
同じ算数でも、特訓のような演習が中心の授業では、授業でいくつかの問題をピックアップして先生が解説し、その解き直しとテキストの残りの問題すべてが宿題になることもあります。
さて、出された宿題ですが、算数が得意な子や好きな子にとっては苦痛ではなく、むしろ喜んでやることが多いでしょう。
しかし、算数が苦手で嫌いな子にとっては、宿題をこなすことが非常に厳しいものです。
苦手な子の学習の進め方
算数が苦手な子供たちは、どうやってこの厳しい作業を進めているのでしょうか?
- 解説をノートに写すだけ: 考えても分からないので、解説をそのままノートに写して宿題を終了する子もいます。というか、こういった子が大多数ですね。やっていなければ叱られるので。やったふり、とまではいかないけどそれに近い状態です。
- まじめに取り組んでも分からないので放置: 時間をかけても分からず、夜遅くまで頑張ってもやり残しが出てしまう子もいます。ですがやはり最終的には分からないところを放置してしまう。
親のサポート
このような状況で親ができることは何でしょうか?
- 塾の先生に質問をお願いする: 塾に電話して、担当の先生や校舎の責任者に質問させたい旨を伝えましょう。授業前が厳しいなら、先生の都合が合いそうな日程を聞き出し、質問に行かせるのが良いです。
- 個別指導や家庭教師: 自分だけの先生に分からないところをじっくり質問できますが、相性や費用の問題もあります。
- 親が解説する: 昔、数学が得意だった親御さんが教えることもありますが、算数を数学的に教えると子供が混乱することもあります。もし教えるなら、子どもの使っているテキストの「解説の解説」をしてあげましょう。
塾の先生に質問に行ってみたら…
というわけで、まずは塾の先生に質問をさせることにしましょう。
「分からなかったら、『分からない』と書いて提出したらいいから。その代わり、先生に質問しなさいよ」
そうは言うものの、「分からないと書いてノートを提出するのはイヤ」という子も、特に女子に多いですが、います。
「質問に行ったけど、先生が他の子の質問対応に追われていて、質問できなかった」
そういう子も多いようです。
でも、「解説を写しただけ」「分からないと書いて、そのまま」「質問できていない」という状態を放置すると、せっかく塾に通っているのに力をつけてもらえません。
重症になる前に、親としてできることをしてあげましょう。
親ががんばって「解説の解説」をしてあげたり、ちょっと高くつきますが「個別指導」で子どもの分からないを解消してあげること。手を打つのは速い方がいいに決まっています。
(ちなみに、手前味噌ですが、Skype個別指導も、こういった場合必ず役に立ちます。)
大切なポイント
最も大切なのは、「そのやり方で子どもの力がつくか」です。いくら先生に質問できても、いくら高い先生に習っても、親が必死に解説しても、子どもに力がつかなければ意味がないということです。
ここで重要なのは、「考えさせること」と「教えすぎないこと」の2点です。
次回以降の記事で、家庭学習で大切なこの2点について詳しく書きたいと思います。