すべては家庭学習から始まる
お子様は進学塾に通われていますか?
中学受験を考えた場合、進学塾に通わせるのは当然と思うご家庭が多いことでしょう。今はまだ通っていなくても、将来的には必ず通わせると考えている方も多いかもしれません。
ですが、塾に通う以前に、あるいは塾に通っていてもいなくても大切にしてほしいことがあります。
お判りでしょうか?
それは「家庭学習」です。
これは私が専門にしている算数に限った話ではありません。国語でも理科でも社会でも、家庭学習というベースがあって初めてその上に入試に向けての勉強を積み上げていけるのです。
小学校入学前でも、小学校低学年でも、もっと学年が上がっても、さらには大学受験に向けての勉強まで、家庭学習をいかに効率よく集中してこなすかがカギとなります。
まず注力してほしいのは「語彙の力」
特に小学校入学前や小学校低学年では、「語彙力」に力を入れた家庭学習が重視されるべきです。この年代のお子様をお持ちの親御さんにお願いしたいのは、
- きちんと話しかけること
- 本を読み聞かせること
- 会話をすること
ちなみに、おしゃべりなことと語彙力が豊かなこととはあまり関係ありませんので、念のため。
次に「数」と「図形」
数や図形をしっかり認識する力は、その後の算数の実力に大きく寄与します。
数の感覚や図形認識力は小学校低学年、九九をマスターするころまでにはある程度磨いておきましょう。
具体的には「繰り上がり・繰り下がり」「簡単な数をくっつけたりバラバラにしたり(数の合成と分解)できること」、図形に関しては垂直や平行の概念、折り紙を使っての折り返し、立体図形の把握など。
ドリルなどを使わなくてもできることはたくさんあります。遊びながら身につけてもいいでしょう。
中学受験に向けての家庭学習
塾に行きだすようになると、大量の宿題を抱えて帰ってくるようになります。おうちでこれを期限までにしっかりこなしていかなければなりません。そのための時間の管理も必要になり、何より計画的にこなすことが大切です。
初めのうちは子どもが自分で時間管理をすることや、自分で計画を立てて進めることは難しいでしょう。少なくとも慣れるまでの間は、親が一緒に計画を立て、時間管理をし、ある程度子どもの行動もコントロールする必要があります。
もし、この最初の段階で失敗すると、その後の勉強に支障が出てきます。特に5年や6年といった受験に向けての非常に大切な段階で、その影響が現れてしまいます。ですから、初めが肝心です。しっかりとコントロールしてあげましょう。
ペースをつかむための期間
初めて塾に入ったときは、慣れてペースをつかむまでの期間として1か月ほどが必要です。また、学年の変わり目や夏休みのようにペースを崩しやすい時期も注意が必要です。こういった要所要所をきちんと押さえていけば大丈夫です。
注意すべき点
ペースをつかんで親が一安心したころ、特に気をつけてほしいことがあります。子どもが慣れてくると、宿題をやったように見せかける、間違い直しができていなくてもやったと言い張る、といった「ごまかし」の技を使うことがあります。
こういったいけない芽は早く摘んでおくに越したことはありません。慣れてきたかなと思った頃に徹底的に宿題チェックを行いましょう。もしウソが発覚したら、思いっきり叱り倒すのではなく、冷静に伝えましょう。
まとめ
家庭学習を見直すことで、子どもが効果的に学習できる環境を整えましょう。疑問や具体的に知りたいことがあれば、ぜひお気軽にお問い合わせください。